JOEDOGの旅行記。 旅すれば、地図が色づく。

螺旋の光景

洗濯をする若い女たち。
その傍で水遊びにはしゃぐ子供たち。
低い山を背に、静かに編み物をする老女たち。
黙々と草を食む豚や羊。

この光景は、いつに始まり、いつまで続くのか。

直線的な時間の概念しか持たない僕の疑問は、小さく波打つ湖に、するっと、溶けた。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

のーんびり

向こうの湖畔には、小さな洗濯場があった。

青草に寝転んで、ふと思い出した。
「あ、今日、日曜日か。」

日曜日らしく、ただボーっとすることにした。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

向こうフェチ

散歩中に出会ったバスに行き先を尋ねると、湖の向こうと言う。

「向こう」に行ってみたくて飛び乗った。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

シュールだぜ

意味不明な噴水。

半ケツの少年に、天使は小便をかける。
そして少女は、それを見ないフリ。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

大地の子?

オタバロ族の身なりがかっこいい!
男女とも長い黒髪を三つ編みにし、褐色の身を、白と黒の衣装にすっぽり包む。

まるで大地。 光と影に包まれた。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

危うい常識

ここは、人口の大多数を占めるインディヘナが、主役として生きる「特別な町」。

人種差別への驚きが薄れた頃に、人種差別の無い町に驚いた。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

また、眩しい

新しい街に着いたら、まずは市場を散策。

充満する食べ物の湯気が、隙間明かりを拡散させる。

天上の太陽と雲が、市場の照明演出。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

樹と皮の音

公園に響くフォルクローレ。

ケーナやチャランゴに混ざると、ギターやヴァイオリンも土の匂いを奏でる。

(1998年10月 エクアドル オタバロ)

空気がいい!

夜中に辿りついた国境は、清流の谷だった。
 コロンビア側の宿で一晩を過ごして、翌朝、国境の橋を渡った。

(1998年10月 コロンビア・エクアドル国境)

でかいよ やっぱ

地球以外に何も無いこの場所に、ただ寝ころがって溶けてしまうのもいいと思った。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ→エクアドル国境)

現実の勝ち

アンデス山脈を走るバス。
車窓に映るのは、贅沢すぎる景色。

バスの中のテレビでは、映画「タイタニック」が流されていた。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ→エクアドル国境)

べた惚れだ

ストリートチルドレンが信号待ちの車の窓を無理矢理拭く。
しょうがなく御駄賃を渡す運転手。道端で山盛りで売られている大麻。
旅行者からぶん取った大麻を吸いながらナンパする警察。
隣に座って何かをしゃべり続けている乞食。
遠くから「オハヨー」と叫ぶ工事現場のおっちゃん。
この街の不規則なリズム。
全て心地よい。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ)

結構いい値で売れました

週末、町中の広場や公園が大勢の人で賑わう。
フリーマーケットで、いらなくなった服や物を売った。
日本から持ってきていたウォークマンを売って、小さなラジカセを買った。
イヤホンで音楽を聴くことが、ひどく窮屈に思えていた。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ)

暇つぶし?

郊外の大学で、デモが発生していた。
火炎瓶を投げる学生、制圧しようとする装甲車、それをショーのように見守る野次馬たち。
びっくりしたり、笑ったり、みんなどこか真剣じゃない。
不思議な光景だった。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ)

なんでか楽しい

この街の、全ての窓には鉄格子がある。
多くの軍人や警察が、街を見守って歩いている。

安全すぎない生活。
それがいい。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ)

お疲れさん

大統領官邸で、守衛の交代式が行われていた。
夕方色の日光に照らされて、ただ美しくて見とれてしまった。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ)

パーフェクト

この街に、一瞬で惚れた。

長距離バスを降りて、直感的に、この街の色も温度も好きだとわかった。
最初に道を尋ねた会話で、人も好きになってびっくりした。

(1998年10月 コロンビア サンタフェ・デ・ボゴタ)

どこまでいけるかな

イタリア人の旅芸人ジェニー&マルコス。
いろんなことを尋ねてみた。
答えは、いつもひとつだった。

「自分が幸せでいられることをやってればいい」

(1998年10月 コロンビア カルタヘナ HOSPEDAJE LEIDYS)

やっぱ石はいいやね

城壁に囲まれた石造りの旧市街は、夜になるとオレンジの光に包まれ、現実感をまるで失う。

いつでもタイムスリップできる場所。

(1998年9月 コロンビア カルタヘナ サンフェリペ要塞)

巨大なエアコン

要塞の中は複雑なトンネル通路が張り巡らされている。
熱い空気がトンネルで冷やされ、涼しい風が生まれていた。

(1998年9月 コロンビア カルタヘナ サンフェリペ要塞)

浪漫だねぇ

旧市街にそびえる巨大な要塞サンフェリペ。
17世紀頃、カリブの海賊から街を守るためにつくられたらしい。

(1998年9月 コロンビア カルタヘナ サンフェリペ要塞)

憧れも日常も同じ街

カリブ海に臨む大都市カルタヘナ。
何ヶ月もかけて辿り着いた地には、気軽にリゾートを楽しむ人々が溢れていた。

ひとつの場所が、それぞれにとって違う意味を持つ。

とりあえず入国スタンプをもらいひと安心。

(1998年9月 コロンビア カルタヘナ)

密航者たち

到着したのは、入国管理なんてあるわけも無い小さな村だった。
次の街で会う約束をして、船の旅を共にした仲間と別れる。

入国スタンプも無いまま・・・。

(1998年9月 コロンビア パソ・ヌエボ)

誰も知らない足跡

南米大陸到着!

アームストロング気分で、砂浜に最初の足跡を残す。

裸足にひんやりと大陸の感触。

自分だけにとって大きな一歩は、心地よく波にかき消された。

(1998年9月 コロンビア パソ・ヌエボ)

進むか 留まるか

約一週間の住処が遠ざかる。
朝焼けの中、一定のリズムを刻むボートのエンジン音。

座ったまま、エンジンに運ばれていると、何が自分の意思なのかわからなくなる。

(1998年9月 コロンビア カリブ海)

明け方の脱出

パナマから乗ってきた貨物船は、遠浅の沖に停泊した。

荷物を運ぶ小型ボートに乗り込み、大陸の浜へ向かう。

(1998年9月 コロンビア カリブ海)

着いた・・・

深夜、目を覚ますと、船は360度星に囲まれた半球の上を進んでいた。
月の無い夜で、幾つかの明るい星が、水面にその光を映していた。
海に星影・・・初めての光景。
この船でよかった。

コロンの港を出て7日目の早朝、南米大陸が目の前に見えた。

(1998年9月 パナマ カリブ海)

海は荒れる コレ常識

ある日、突然の嵐。
小さな船は絶叫マシーンの如く激しく揺れ、横なぐりの豪雨が僕らを濡らした。

船旅は、快適な日ばかりでは無い。

(1998年9月 パナマ カリブ海)